ご使用の前に…

~ 【目止め】をしましょう ~

新品の土鍋はそのまますぐに使うのではなく

【目止め】と呼ばれる処理をしていただくことで

使い勝手が格段に向上します。


【目止め】の手順

手順 1) 片栗粉を入れる

土鍋に満水近くまで水を入れ、片栗粉を入れましょう。

(小麦粉やお米のとぎ汁でも代用可能ですが、片栗粉の方が高い効果を得やすくオススメです)

分量は、8号鍋に対して大さじ約2杯分が目安。

手順 2) 片栗粉を溶かす

加熱する前に、よくかき混ぜて片栗粉を溶かしましょう。

手順 3) かき混ぜながら加熱

かき混ぜながら加熱し、沸騰させましょう。

手順 4) 5分間沸騰

沸騰したら、弱火でもう5分間加熱しましょう。

それを終えたら火を消して、常温になるまで放置して冷ましましょう。(※)

手順 5) 冷めたら洗って乾燥

充分に冷めたら、中の水を洗い流して乾燥させてください。

完全に乾燥させたら、【目止め】は完了です!

食器も【目止め】

目止め中の鍋に食器を沈めれば、その食器も目止めすることができます。ついでに目止めしたい食器があれば、あわせて行いましょう。

沸騰した片栗粉液を移し替えることでも、同様に目止めを行えます。土鍋内に沈められないような形状の食器(大皿など)の場合、そこに片栗粉液を流し込むことで、一定の目止め効果を得ることができます。(ただし、火傷に注意)


【目止め】の意義

土鍋の内部には、微細な空孔が無数にあります。

「物体に熱を加えると膨張する」というのは理科の授業で聞いたことがあるかと思います。土鍋も同様で加熱すると土が膨張します。膨張した土の逃げ道をつくるため、わざと空孔が存在するように作られています。

その一方、空孔の存在により、土鍋の中に入れた液体が染み出てくることがあります。

これを防止するため「土鍋の内側にデンプン質の膜を張る」というのが目止めの意義です。

目止めをすることで、液体が染み出るのを防ぐだけでなく、汚れやニオイが土鍋に移るのを軽減する効果もあります。


【目止め】の注意点

上記手順④(※)にて、「火を消して、常温まで冷ます」と記載しましたが、この「冷ます」というのが重要なポイントです。

土鍋が熱いうちは、空孔の中から空気が放出されるので、片栗粉液は空孔に入り込めません。

土鍋が冷めていくうちに空気の放出が収まり、徐々に空孔内に片栗粉液が浸透します。これにより目止めが施されますので、くれぐれも常温程度に冷めるまでは片栗粉液を捨てないようにしてください。

 

 

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萬古焼(ばんこやき)の土鍋について


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