~ こんな困った時には ~
土鍋をお使いいただく中で
「こんな時どうしたらいいの?」
そんな疑問をまとめてみました。
焦げ付き
多孔質な土鍋は、一度焦げ付かせるとなかなか洗い落とせないのが悩みどころ。土鍋に存在する無数の空孔に、焦げ付きがかみ合ってしまうのがその要因です。
対策は下記の通りです。
① まずは落ち着いて、水を入れてひと煮立ちさせてみてください。焦げ付きがふやけて取れやすくなります。
② それでも落ちない時は、【重曹】や【お酢】を使って洗い落としてみてください。
【重曹】は肉、魚、卵などの動物性由来の焦げ付きに対して有効です。焦げ付きの原因のほとんどはこちらです。
【お酢】は、野菜やキノコ類など、植物性由来の焦げ付きに対して有効です。
土鍋に水を入れ、適量の【重曹】または【お酢】を溶かし、弱火~中火で沸騰させます。(強火は避ける)
沸騰したら弱火で10分ほど加熱を続け、火を切り充分に冷ましてからキレイに洗い落とします。
※ 【目止め】をしないと焦げ付きやすいので、ご使用前の目止めは行うようにしましょう。
貫入
土鍋をよく見たら無数のヒビのようなものが…。
でも大丈夫。それは【貫入】と呼ばれる釉薬に意図的に入れてあるヒビで、破損ではありません。
【目止め】のページでも紹介した「土鍋(耐熱陶器)の内部に存在する無数の空孔」と同様、熱膨張に耐えるように釉薬にもわざとヒビを入れています。それが【貫入】です。
その貫入に炭液を流し込んで、あえて模様にしてしまうデザインもあるぐらいです。
一見すると貫入が無いように見えても、実は必ずと言っていいほど土鍋には貫入が入っています。また、お使いいただく中で貫入が成長することもあります。
土鍋を叩いてみて、鈍い音だったり、「ビイィン」という妙な振動音が発生する場合は破損の疑いがありますが、そうでなければ貫入ですので、問題なくご使用いただけます。
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使い方あれこれ
その他の注意点
△破損の原因となります△
加熱直後の急冷を避ける
濡れた布や冷たい金属板の上などには置かず、鍋敷きに置きましょう。
△火災の原因となります△
揚げ物用途には使わない
土鍋内に染み込んだ油が鍋底に染み出ると、引火する危険もあります。
△シミや異臭の原因となります△
つけ置き洗いを避ける
つけている間に、さまざまな成分が土鍋に染み付く可能性があります。
取扱説明書をご確認ください
食器洗浄機の使用可否
商品により異なりますので、商品ごとの取扱説明書をご確認ください。
手洗いを推奨する商品が多いですが、中には使えるものもあります。
カビを発生させないために
洗浄後によく乾燥させる
保管中に、土鍋にカビを発生させてしまった、という失敗を聞きます。
しっかり洗浄し、完全に乾燥させてから保管してください。